6月12日(日) 曇りのち晴れ
われ等、職場の登山隊は鬼ヶ岳に登った。今回のメンバーは新人さん一名を加えた5人。隊長、そして隊長の奥様(副隊長)、サスケさん(このブログの4月25日に紹介済み)、新人のウッチーさん、そしてこの私。
私にとって、この登山隊の活動に参加するのは4回目。最初2回はサスケさんとヘラヘラ笑いながら登るほど、私も若かった。
でも、前回の刈込池の時は体力の衰えを自覚。そして、サスケさんは只者ではないことを身をもって感じた。そして、今回の登山では・・・・・・
鬼ヶ岳は、武生市にある標高はご覧の通り(→)低い山だ。
ガイドブックも☆ひとつで初心者向け。
楽勝だろうというのが私の予想。
山の名前が名前だけに、私の頭の中では「桃太郎」の世界が広がっていた。隊長が桃太郎さん、そしてお供のわれ等3人は、犬・猿・キジといったキャスティングだ。洒落のわかる副隊長は、行く道中のコンビニで「キビ団子」ならぬ「みたらし団子」まで仕入れてくださった。
登山口の案内を見れば、小鬼、大鬼、白鬼という3つの展望台を経由して頂上へという楽しそうなコース。ますます期待は高まる!!
そして、サスケさんを先頭にいざ出発となった。しかし、いきなり岩ゴツゴツの急な登り。しゃべりながら登るつもりが、しゃべる余裕がない。サスケさんは、一歩一歩軽やかに足を運ぶが、GANちゃんの足は重い。「ワッセ!ワッセ!」と心の中で号令をかけながら必死だ!!
最初の小鬼展望台までは、それでもみんな何とかまとまって登った。展望台では、サスケさん以外は皆ゼーゼーだ。心臓もバクバク。桃太郎さんは大汗。しばしの休憩をとる。まだ、笑顔で写真を撮る余裕もあった。
さあ、大鬼展望台を目指して出発!!上を見れば変わらず岩ゴロゴロの急坂だ。見ると登る気力がなくなるので、足元だけを見て登ろう!!前を行くサスケさんは、ペースを落とすことなく登って行く。ああ、もうついて行くのは到底無理だ。みんな、来ているかしら???
下の方を見ると、桃太郎さんは必死の感じがよくわかる。きっと滝のような汗をかいているに違いない。私も暑い。心臓はさらにバクバク。ハイキングみたいな軽い山って大嘘!!
それでも、大鬼展望台に全員集合した。サスケさんは、準備運動終了くらいの顔だが、他4名には疲労の色。
桃太郎さんは、「もう、動けなくなったら、ケータイに電話するし、みんな頂上まで行ってこいよ。ビールでも飲んで待っているし・・・」 しかし、隊長が登らないのでは登山隊でやってきた意味がない。「みんなで行きましょうよ!!」とラブコール。
「じゃあ、もう待ってなくていいから、先に頂上行って待っていてくれ」「はい、隊長」ということで、白鬼目指し、また重い腰を上げた。
またもや続く急坂。足はフラフラしてきた。ついて行くつもりはないのに、自分のペースよりも速いペースで歩いてしまう。
この道中、すれ違う人や追い越す人に何回か言われた。
「おたく、初心者なのにペース速すぎ。」とか「こんなペースで登ると頂上着く前にへばってしまう。」とか
歩き方は慣れていないのにペースだけとても速かったようだ。
ゼーゼーになって、白鬼展望台に到着するとサスケさんはかなり待っていた様子。「ゆっくり行くから、先に頂上で待ってて」ということで、サスケさん一人が先に頂上を目指した。
残りの4人は、この展望台で30分近くもおやつを食べたりしてゆっくり休憩をとってしまった。サスケさんが頂上に着く頃かと気になって、電話をしてみた。
「今どこ??」「ハーハー。あともう少しで頂上に着くよ!」「きつかった?」「結構きついよ!」「今から展望台を出発するから、待ってて」「はーい」
あのサスケさんが、きついって言ってた。たどり着けるかなあと不安な出発。あとは気力でした。足はガクガクになりながら・・・・・
山頂付近に近づくとヤマボウシの白い色がなんとも優しく迎えてくれました。なんだかホッとして頂上に着いて、「ヤッター!!」という歓声を上げたわたし。
サスケさんは・・・と見れば頂上の広場でマラソンをしていました。
やはり只者ではない彼女。さすがの彼女も、途中で疲れてペースダウンしようと思った時に、見知らぬおじさんから「登るの速いな~!!」と言われて意地でもペースを落とせなかったらしい。
山頂からの眺めは最高にきれいだった。
登山隊はみたらし団子を食べ、健闘をたたえ合い、頂上広場でいろんな話で盛り上がった。桃太郎さんは、おいしいビールを飲み、帰りはサスケさんにおんぶしてもらおうかと言って却下されていた。
下りは、みんな余裕で足取りも軽く、いつもの調子で大声でしゃべり、笑い、登りとは別人のように元気に山を下った。
鬼ヶ岳に鬼は出なかったけれど、この山は鬼のように怖い山だったかも。
さあ、次回はどこに行く?
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